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2009.12.06 文学フリマレポ [イベントレポ]
お疲れ様です。香苗@庵主です。
気がつくと、今年ももう残り僅か。
遅くなってしまいましたが、今月初めに参加させていただきました文学フリマのご報告に参りました。
↓ブースはこんな感じ。

左から香苗の個人誌とか虹月さんのフリーペーパーとかサークルのフリーペーパーとかごちゃごちゃ・サークル誌「瑠璃2号」・「瑠璃1号」です。
今回は我らが末っ子娘の虹月葵さんを引き連れて、若さ勝負に出てみました☆
そして、がっつり頼らせてもらまいした。
全く頼りない庵主です;;。
(>虹月さん
その節はお世話になりました。)
群青庵も、地味に地味に認知してくださっている方も増えてきた?ようで、イベント始まって早い時間には「ブログ見ています」等等、声をかけていただけることもありました^^。
寺岡香苗を知っていると仰ってくださる方もいて、すごく嬉しかったです。…きっとブログ等でお声をかけてくださったのだと思うのですが、脳内で「?」を飛ばしてしまって、その節は申し訳ありません。
他にも、同じくコバルト投稿していますと、声をかけていただける人もいて、本当に良い一日になりました。
知り合いも遊びに来てくれて、毎度ながら差し入れをいただきまして、美味しくいただきました。ありがとうございました。
サークル誌も、地味に確実に売れて参りまして、
個人的には、初の個人誌を作って、完売できたことと、今年初めまで応募のあった携帯きららメール小説大賞で、よく受賞されていて気になっていた某お方と初対面が果たせたことが、印象的なイベントとなりました。
次回は、瑠璃の新刊を予定しています。
全く予定立てていませんが、来年も皆様とお会いできることを、群青庵一同、楽しみにしております。
ブースに足を運んでくれた方、声をかけてくれた方、立ち読みしてくれた方、全ての方々に本当に本当に感謝しております。
来年も、どうぞ、群青庵をよろしくお願いします。
良いお年を^^。
気がつくと、今年ももう残り僅か。
遅くなってしまいましたが、今月初めに参加させていただきました文学フリマのご報告に参りました。
↓ブースはこんな感じ。

左から香苗の個人誌とか虹月さんのフリーペーパーとかサークルのフリーペーパーとかごちゃごちゃ・サークル誌「瑠璃2号」・「瑠璃1号」です。
今回は我らが末っ子娘の虹月葵さんを引き連れて、若さ勝負に出てみました☆
そして、がっつり頼らせてもらまいした。
全く頼りない庵主です;;。
(>虹月さん
その節はお世話になりました。)
群青庵も、地味に地味に認知してくださっている方も増えてきた?ようで、イベント始まって早い時間には「ブログ見ています」等等、声をかけていただけることもありました^^。
寺岡香苗を知っていると仰ってくださる方もいて、すごく嬉しかったです。…きっとブログ等でお声をかけてくださったのだと思うのですが、脳内で「?」を飛ばしてしまって、その節は申し訳ありません。
他にも、同じくコバルト投稿していますと、声をかけていただける人もいて、本当に良い一日になりました。
知り合いも遊びに来てくれて、毎度ながら差し入れをいただきまして、美味しくいただきました。ありがとうございました。
サークル誌も、地味に確実に売れて参りまして、
個人的には、初の個人誌を作って、完売できたことと、今年初めまで応募のあった携帯きららメール小説大賞で、よく受賞されていて気になっていた某お方と初対面が果たせたことが、印象的なイベントとなりました。
次回は、瑠璃の新刊を予定しています。
全く予定立てていませんが、来年も皆様とお会いできることを、群青庵一同、楽しみにしております。
ブースに足を運んでくれた方、声をかけてくれた方、立ち読みしてくれた方、全ての方々に本当に本当に感謝しております。
来年も、どうぞ、群青庵をよろしくお願いします。
良いお年を^^。
2009.12.06 文学フリマにて [虹月葵]
2009.12.6 文学フリマ、個人誌デビューします。 [寺岡香苗]
更新です [お知らせ]
第九回文学フリマ(2009.12.06)続報 [お知らせ]
ご無沙汰しています。香苗です。
着々と文学フリマの準備を整えている(?)今日この頃、スペースが発表されました。
群青庵 J-17
です。
前回同様、比較的出入り口に近いところです☆
まだ、正式に封筒が届いていないのですが、他の参加者はもう届いているのでしょうか;;?
とりあえず、上の情報は文学フリマHP内にてありましたので、群青庵参加は確定です☆
今回は、既刊の瑠璃1号と2号を持って参戦です。
香苗は個人的にコピー本を出せるように、ギリギリまで粘る予定です。
12月は投稿〆があるので、どうなるかわからないのですが、頑張ります(><)ノ
フリーペーパーも作るぞ~v
というわけで、是非是非皆さん遊びに来てください^^
着々と文学フリマの準備を整えている(?)今日この頃、スペースが発表されました。
群青庵 J-17
です。
前回同様、比較的出入り口に近いところです☆
まだ、正式に封筒が届いていないのですが、他の参加者はもう届いているのでしょうか;;?
とりあえず、上の情報は文学フリマHP内にてありましたので、群青庵参加は確定です☆
今回は、既刊の瑠璃1号と2号を持って参戦です。
香苗は個人的にコピー本を出せるように、ギリギリまで粘る予定です。
12月は投稿〆があるので、どうなるかわからないのですが、頑張ります(><)ノ
フリーペーパーも作るぞ~v
というわけで、是非是非皆さん遊びに来てください^^
ペンネーム変更のお知らせ [川端弥生子]
こちらのブログに書き込むのは本当に久しぶり…で、2回目の川端です。
このたびペンネームを川端葵生から「川端弥生子」に変更いたしましたお知らせです。
名前なんて別にどうでもいいんですけどね、結果が出なければ意味がないし…!
ちなみに「やえこ」と読みます。
今後、結果が掲載されればこちらの名前になっておりますので、もし見かけたらよろしくお願いします。(何を!?)
12月の文学フリマは個人誌参加…といきたいところですが、現段階では未定です。
でも何かできたらなと考え中。
時々ブログで呟いていたりしますので、たまぁに覗いてみてくださるとうれしいです。
「雪の足跡」http://yukinoasiato.blog.shinobi.jp/
日々、できることは限られているけれど。
できることをできるだけ、やる。
これに尽きると思います。
どんなテンションで書いていいのかわからずこんな感じになってしまいましたが、ペンネーム変更のお知らせでしたー!
このたびペンネームを川端葵生から「川端弥生子」に変更いたしましたお知らせです。
名前なんて別にどうでもいいんですけどね、結果が出なければ意味がないし…!
ちなみに「やえこ」と読みます。
今後、結果が掲載されればこちらの名前になっておりますので、もし見かけたらよろしくお願いします。(何を!?)
12月の文学フリマは個人誌参加…といきたいところですが、現段階では未定です。
でも何かできたらなと考え中。
時々ブログで呟いていたりしますので、たまぁに覗いてみてくださるとうれしいです。
「雪の足跡」http://yukinoasiato.blog.shinobi.jp/
日々、できることは限られているけれど。
できることをできるだけ、やる。
これに尽きると思います。
どんなテンションで書いていいのかわからずこんな感じになってしまいましたが、ペンネーム変更のお知らせでしたー!
第九回文学フリマのお知らせ [お知らせ]
お久しぶりです。香苗です。
リレー小説中途脱退以来の登場です(その節は申し訳ありませんでした;)。
えー、本日はお知らせをば。
文学フリマサイトより。。。
出店参加のお申し込みをされたみなさまに、「ブース取得のお知らせ及び参加費入金のご案内」を発送いたしました。 「第九回文学フリマ」は抽選なしで、お申し込みいただいたみなさまにご参加いただけます。
というわけで、参加決定です☆ドンドンパフパフ
香苗が申し込みに手違いを起こしていなければ、入金案内の書類が届いているはずです。
(まだ、ポストを確認していないので、今すごく心配しているのですが)
そんなわけで、今回も群青庵をどうぞよろしくお願いしますm(__)m
>メンバーへ
個人誌、どしどしお待ちしております^^
売り子も☆
リレー小説中途脱退以来の登場です(その節は申し訳ありませんでした;)。
えー、本日はお知らせをば。
文学フリマサイトより。。。
出店参加のお申し込みをされたみなさまに、「ブース取得のお知らせ及び参加費入金のご案内」を発送いたしました。 「第九回文学フリマ」は抽選なしで、お申し込みいただいたみなさまにご参加いただけます。
というわけで、参加決定です☆ドンドンパフパフ
香苗が申し込みに手違いを起こしていなければ、入金案内の書類が届いているはずです。
(まだ、ポストを確認していないので、今すごく心配しているのですが)
そんなわけで、今回も群青庵をどうぞよろしくお願いしますm(__)m
>メンバーへ
個人誌、どしどしお待ちしております^^
売り子も☆
お知らせ~ [お知らせ]
こんにちは、雑務担当の橘です。
先日無事にリレー小説も終了しまして、そういえば編集作業しないとなぁとか思い出しました。
むしろ忘れててゴメンなさい(笑)。
えっと、サークル情報に、第9回文学フリマを追加しました。
たしか香苗さんが申し込みをしてくれたはずです。今日が締め切りなので、してないと大変なことになります。
サークル誌「瑠璃」は年1回の発行ですので、12月のイベントでは新刊は出ません。
サークルメンバーで個人誌を出す方は、是非そのようにしてください。
橘は考え中ですが、ドイツ旅行に行った後にどれだけお小遣いが残っているかで決めたいと思います(笑)。
えっと、来年の文学フリマでは「瑠璃」の3号が出るかと思いますので、サークルメンバーは今のうちに色々考えておいてください。
合否が分かればまた情報UPします。
先日無事にリレー小説も終了しまして、そういえば編集作業しないとなぁとか思い出しました。
むしろ忘れててゴメンなさい(笑)。
えっと、サークル情報に、第9回文学フリマを追加しました。
たしか香苗さんが申し込みをしてくれたはずです。今日が締め切りなので、してないと大変なことになります。
サークル誌「瑠璃」は年1回の発行ですので、12月のイベントでは新刊は出ません。
サークルメンバーで個人誌を出す方は、是非そのようにしてください。
橘は考え中ですが、ドイツ旅行に行った後にどれだけお小遣いが残っているかで決めたいと思います(笑)。
えっと、来年の文学フリマでは「瑠璃」の3号が出るかと思いますので、サークルメンバーは今のうちに色々考えておいてください。
合否が分かればまた情報UPします。
リレー小説18回目<最終回> [リレー小説]
何年かぶりに舞い戻ってきた羽根と言霊は、それから数日のあいだ、私に強烈な筋肉痛と頭痛をもたらした。
神楽おねえちゃんは、2日で日常生活に復帰したわよと胸を張っていた。とはいえ、家で寝ている私をお見舞いにきてくれたのはつい昨日のことだったし、動きにいつものキレがなかったから、実はまだ具合が悪かったのではないかと思う。
そして今日は、弥生さんが私の部屋を訪れていた。制服を着ているから学校帰りなのだろうけど、手足に包帯が巻かれていたり、片方の目に眼帯もしていたりで、すべての力を取り戻した神楽お姉ちゃんに手酷くやられたのが想像できる。
ものすごく面白くなさそうな顔をして、ここらで有名なお店のプリンの箱をさしだした弥生さんがすぐに出ていこうとしたので、私は横になったまま引きとめた。思わず言霊を使ってしまい、おさまりかけていた頭痛がほんの少しぶり返す。
「ありがとう。その、お見舞い」
「……人がよすぎると、バカを見るわよ」
羽根を失った背中は、しゃんとしていたけれど、どこか淋しそうだ。その後姿が、ドアの向こうに消える前にこぼしていった。
「上級だ低級だ、階級なんてバカみたい。身分違いの恋だからって、盲目な者は釣り合うためにはなんだってするのよ」
翌日、ようやく登校できた私は弥生さんを探したけれど、すでに転校したとのことだった。どこの高校へかは、知ることができなかった。
放課後、部室に新調されたソファでまどろんでいると、神楽お姉ちゃんが現れた。お姉ちゃんは私のとなりに腰をおろすと、何を話すでもなく、同じようにウトウトとしている。
ゆめうつつで、私は荒木先輩の行方を尋ねた。久々の学校には、弥生さんだけでなく、先輩の姿も見つからなかったのだ。
「んー、宏隆? あいつは、こう……思い切りが足りないから、出なおしといで、と神界に追い返したわ。あのバトルのあとに」
「え、と。それは、どういう」
眠気がさめた。もちろん荒木先輩は神様なのだから、神界とやらに帰ったっておかしくもなんともないのだけど。こんな言い方はしたくないけど、格下の妖精ごときに追い返されちゃっていいの?
「お姉ちゃんって将来ぜったい、旦那さんを尻にしくタイプだよね。相手がどんな人でも」
「なに言ってんのよ。やすやすと尻にしかれるような男とは結婚しないわよ? あと、貢物にするために、よそさまがあずかる羽根をコソドロしちゃうよーな分別のない男も願い下げね」
どんな男の人がいいんだろう、とあれこれ妄想してしまった。このお姉ちゃんが、恋愛に翻弄される姿は思い浮かばないんだけど。あれかな、自分より強い男でないとダメ、ってことなのかな。
そのうち、神楽お姉ちゃんは本当に眠ってしまった。同じ女の子でもドキドキしちゃうような寝顔で、いずれほかの男の人のものになってしまうのは、なんだか妬けた。
昔みたいに、そっと手をつないでみる。寝入ったばかりの手はあたたかく、そのぬくもりは私の血管に流れ込み胸の奥底へと到達する。
また、空をいっしょに飛びたいな。
まずは、夢の中で。……
≪END≫
神楽おねえちゃんは、2日で日常生活に復帰したわよと胸を張っていた。とはいえ、家で寝ている私をお見舞いにきてくれたのはつい昨日のことだったし、動きにいつものキレがなかったから、実はまだ具合が悪かったのではないかと思う。
そして今日は、弥生さんが私の部屋を訪れていた。制服を着ているから学校帰りなのだろうけど、手足に包帯が巻かれていたり、片方の目に眼帯もしていたりで、すべての力を取り戻した神楽お姉ちゃんに手酷くやられたのが想像できる。
ものすごく面白くなさそうな顔をして、ここらで有名なお店のプリンの箱をさしだした弥生さんがすぐに出ていこうとしたので、私は横になったまま引きとめた。思わず言霊を使ってしまい、おさまりかけていた頭痛がほんの少しぶり返す。
「ありがとう。その、お見舞い」
「……人がよすぎると、バカを見るわよ」
羽根を失った背中は、しゃんとしていたけれど、どこか淋しそうだ。その後姿が、ドアの向こうに消える前にこぼしていった。
「上級だ低級だ、階級なんてバカみたい。身分違いの恋だからって、盲目な者は釣り合うためにはなんだってするのよ」
翌日、ようやく登校できた私は弥生さんを探したけれど、すでに転校したとのことだった。どこの高校へかは、知ることができなかった。
放課後、部室に新調されたソファでまどろんでいると、神楽お姉ちゃんが現れた。お姉ちゃんは私のとなりに腰をおろすと、何を話すでもなく、同じようにウトウトとしている。
ゆめうつつで、私は荒木先輩の行方を尋ねた。久々の学校には、弥生さんだけでなく、先輩の姿も見つからなかったのだ。
「んー、宏隆? あいつは、こう……思い切りが足りないから、出なおしといで、と神界に追い返したわ。あのバトルのあとに」
「え、と。それは、どういう」
眠気がさめた。もちろん荒木先輩は神様なのだから、神界とやらに帰ったっておかしくもなんともないのだけど。こんな言い方はしたくないけど、格下の妖精ごときに追い返されちゃっていいの?
「お姉ちゃんって将来ぜったい、旦那さんを尻にしくタイプだよね。相手がどんな人でも」
「なに言ってんのよ。やすやすと尻にしかれるような男とは結婚しないわよ? あと、貢物にするために、よそさまがあずかる羽根をコソドロしちゃうよーな分別のない男も願い下げね」
どんな男の人がいいんだろう、とあれこれ妄想してしまった。このお姉ちゃんが、恋愛に翻弄される姿は思い浮かばないんだけど。あれかな、自分より強い男でないとダメ、ってことなのかな。
そのうち、神楽お姉ちゃんは本当に眠ってしまった。同じ女の子でもドキドキしちゃうような寝顔で、いずれほかの男の人のものになってしまうのは、なんだか妬けた。
昔みたいに、そっと手をつないでみる。寝入ったばかりの手はあたたかく、そのぬくもりは私の血管に流れ込み胸の奥底へと到達する。
また、空をいっしょに飛びたいな。
まずは、夢の中で。……
≪END≫
リレー小説17回目 [リレー小説]
片方しかない羽は安定感がなく、何度も空中でぐらりと揺れる。
怖い。自分に何ができるかなんて分からない。でも、私は私の羽を取り戻すために、荒木先輩を、新藤先輩――大好きな神楽お姉ちゃんを守るために、何かをするしかない。
平々凡々なんて望まない。何事も穏便になんて済まさない。私が奪われたものを取り返すことで、『普通』であることを失ってもかまわない。本当の自分自身を思い出した時点で、私はもう『普通』ではないんだ。
よたよたと宙を滑る。頭上では風の渦の中心に屋上の妖精がいて、その力を荒木先輩が抑えている。歯を食いしばって、必死の形相。
新藤先輩も苦戦している。いくら弥生さんが下級妖精とはいえ、羽を二枚も得れば状況が変わってくる。
新藤先輩を苦しめるのは、あの羽なんだ。美しく闇夜に光る、薄桃の羽。あれは私のものだ。私はぎゅっと目を瞑った。
「戻って……来い。戻って来い!」
私の力、私の羽、私のすべて、今、私の元に戻って来い!
強く願うと、耳元でザブリと水の音がした。空を飛んでいたはずなのに、と目を開けると、世界が揺らいで見えた。青い水底に沈められたようで、新藤先輩も荒木先輩もいない。
代わりに私の目の前には、淡く発光する女性がいた。輪郭はひどく曖昧で、今にも水に溶け込んでしまいそうなのに、美しい。
『アリサ……今、あなたにお返ししましょう』
声が直接脳に響く。本能的に、彼女が滝つぼの妖精であり、ほとんど神様のような存在なんだと知る。見つめすぎると、目が潰れそう。
『あなたが私の領域に割り込んだとき、その精神と体の幼さゆえに奪った力ですが、今のあなたなら分別を持って使えるでしょう。私たちは本来、この世界を守る者。あの者のように、私利私欲で動くなど、汚らわしい』
滝つぼの妖精は私に手を伸ばす。その手をとると、心に暖かいものが広がった。
「でも私、あなたの領域を無遠慮に踏み荒らしました。力を奪われて当然です。それを返してもらったら、どうお詫びすれば……」
ふっと、彼女が笑った気がした。こぷりと水泡が浮かぶ。
『彼の暴走を止めること。そしてすべて終わったら、私の場所に、花を――』
短い邂逅が終わると、一気に現実に引き戻された。
「貴様! 私の羽を!」
もはや元の面影を残さない形相で、弥生さんが叫ぶ。彼女の背中には水色の羽が残るばかりで、上空でがくりと体勢を崩す。
「お前の羽じゃない! 私の羽だ! 借り物でしか空を飛べない哀れな低級妖精! そのすべてを元ある者に返せ!」
強い思いを込めて叫んだ。
私は私の失ったものを取り返した。私が失っていたのは、自信と好奇心。強い意志は、言葉を本当にする力を持つ。滝つぼの妖精が奪ったのは、幼い私の身には余るほどの、力。
私は言霊の妖精なんだ。
ブンと空気を切る音がして、弥生さんの背中から羽が消えた。
怖い。自分に何ができるかなんて分からない。でも、私は私の羽を取り戻すために、荒木先輩を、新藤先輩――大好きな神楽お姉ちゃんを守るために、何かをするしかない。
平々凡々なんて望まない。何事も穏便になんて済まさない。私が奪われたものを取り返すことで、『普通』であることを失ってもかまわない。本当の自分自身を思い出した時点で、私はもう『普通』ではないんだ。
よたよたと宙を滑る。頭上では風の渦の中心に屋上の妖精がいて、その力を荒木先輩が抑えている。歯を食いしばって、必死の形相。
新藤先輩も苦戦している。いくら弥生さんが下級妖精とはいえ、羽を二枚も得れば状況が変わってくる。
新藤先輩を苦しめるのは、あの羽なんだ。美しく闇夜に光る、薄桃の羽。あれは私のものだ。私はぎゅっと目を瞑った。
「戻って……来い。戻って来い!」
私の力、私の羽、私のすべて、今、私の元に戻って来い!
強く願うと、耳元でザブリと水の音がした。空を飛んでいたはずなのに、と目を開けると、世界が揺らいで見えた。青い水底に沈められたようで、新藤先輩も荒木先輩もいない。
代わりに私の目の前には、淡く発光する女性がいた。輪郭はひどく曖昧で、今にも水に溶け込んでしまいそうなのに、美しい。
『アリサ……今、あなたにお返ししましょう』
声が直接脳に響く。本能的に、彼女が滝つぼの妖精であり、ほとんど神様のような存在なんだと知る。見つめすぎると、目が潰れそう。
『あなたが私の領域に割り込んだとき、その精神と体の幼さゆえに奪った力ですが、今のあなたなら分別を持って使えるでしょう。私たちは本来、この世界を守る者。あの者のように、私利私欲で動くなど、汚らわしい』
滝つぼの妖精は私に手を伸ばす。その手をとると、心に暖かいものが広がった。
「でも私、あなたの領域を無遠慮に踏み荒らしました。力を奪われて当然です。それを返してもらったら、どうお詫びすれば……」
ふっと、彼女が笑った気がした。こぷりと水泡が浮かぶ。
『彼の暴走を止めること。そしてすべて終わったら、私の場所に、花を――』
短い邂逅が終わると、一気に現実に引き戻された。
「貴様! 私の羽を!」
もはや元の面影を残さない形相で、弥生さんが叫ぶ。彼女の背中には水色の羽が残るばかりで、上空でがくりと体勢を崩す。
「お前の羽じゃない! 私の羽だ! 借り物でしか空を飛べない哀れな低級妖精! そのすべてを元ある者に返せ!」
強い思いを込めて叫んだ。
私は私の失ったものを取り返した。私が失っていたのは、自信と好奇心。強い意志は、言葉を本当にする力を持つ。滝つぼの妖精が奪ったのは、幼い私の身には余るほどの、力。
私は言霊の妖精なんだ。
ブンと空気を切る音がして、弥生さんの背中から羽が消えた。
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